家族介護をする上で大切なポイントは、まず家族全員が理解し、協力し合うことだ。
在宅介護は一般的に想像されているものより、身体的にも精神的にも負担が大きく、1人で行おうとしても無理が生じてしまうケースも少なくない。

このため、家族介護は介護する家族全員が介護の負担を理解する必要があるのはもちろん、誰か1人が負担を背負わないように必要に応じて協力していく体制を整えていかなければいけない。
そうすることで家族の誰かが倒れてしまったとしてもほかの家族がフォローに回ることができ、そもそも家族の誰かが倒れないように助け合うことができる。

ただ家族全員で介護をしていくとしても、中心となって動くキーパーソンを決めておくことも大切なポイントの一つだ。
キーパーソンが中心となって動くことで家族全員の意見をまとめることができるのはもちろん、医師やケアマネジャーなどの専門家との窓口になったり介護方針を決める際に大きな役割を果たすことになる。
ちなみにキーパーソンとなる家族は介護を受ける高齢者からも信用されていなければならないため、高齢者が一番身近な存在だと思っている人物にお願いした方がいいだろう。

ただ、やはり家族介護をする際、家族以外の第三者の力を頼ることも重要だといえる。在宅介護は介護をする高齢者の状態によっては、家族だけでは限界を迎えてしまうことも少なくない。そのため、無理に家族だけでやろうとせず、積極的に専門家など第三者に相談したり助けを求めることも重要だ。